スウェーデンで普及、歯の「レジン治療」が日本で普及せぬ理由

 銀歯しか治療の選択肢がないなら諦めもつく。しかし、1980年代には虫歯部分だけを削る「コンポジット・レジン修復」という治療法が、すでに確立されていた。超音波スケーラー

 プラスチック系素材の「レジン」は、歯の色に近い乳白色のペーストで、虫歯を削った部分に充填した後、LEDなどの光を当てて硬くする。

 小さな隙間にも入り込んで、ぴったりと付くので、虫歯部分が小さくても、健康な部分の歯は削らなくていい。虫歯が再発した際に、銀歯を外してレジン修復したものを見ても、自然な仕上がりで、ほとんど天然歯と見分けがつかない。口腔内カメラ

 しかし、現在でも「銀歯」信奉者の歯医者は少なくない。そうした歯医者たちは「レジンは、欠ける、割れやすい、耐久性がない。銀歯の方が丈夫で長持ちする」と主張する。歯の保存学を専門にする、長崎大・久保至誠准教授はこう指摘する。

「レジンの強度は天然歯と同じか、少し弱いくらいなので、噛み合わせの時にレジンの方がすり減る。それによって、天然歯が守られます。堅牢な銀歯は、逆に天然歯を傷めてしまうこともあります。また、銀歯のように大きく削らなくて済むから、23回の再治療があっても、抜髄することがない。それもレジンの利点です」

 10年間の歯の生存率(口腔内に残っている率)を調査した研究で、銀歯とレジンのどちらが長持ちするかを見ても、ほとんど差がない。

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