大学の授業では「やってはいけない治療」と教えてきた悪例だが、このような銀歯は珍しくないという

 歯科医が銀歯を真っ二つに割ってみると、中では虫歯が再発していた(画像参照)。患者に聞くと、特別な痛みは感じていなかったという。スキルの高い歯科医に、ズサンな銀歯を見抜いてもらっていなかったら、虫歯が深く進行して“抜歯”になっていた可能性が高い。超音波スケーラー

 歯科業界には、他の歯医者の手抜きを指摘しないという不文律がある。だから私たち患者は、手抜き銀歯が蔓延していることを知らなかったのだ。こうした手抜き銀歯は、歯を失う“負の連鎖”をスタートさせていた。東京医科歯科大学の田上順次副学長が指摘する。口腔内カメラ

「適合性が悪い(=歯の形状に合っていない)銀歯では、二次カリエスと呼ばれる虫歯の再発が起きます。銀歯と歯の隙間から、細菌が侵入してしまうのが原因で、銀歯の装着に使用したセメントが溶けて隙間ができている場合もあります。

 虫歯が再発すると、再び歯を削らなければなりません。そうすると、神経に感染が起きやすくなります。感染した神経は抜くしかありません(抜髄)。神経を抜いた歯は、寿命が短くなります」

 虫歯になったら歯を削り、銀歯を被せる──そこに「歯を失う連鎖」が隠されていたのだ。

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