虫歯でなくても、親知らず(智歯(ちし))から細菌感染が生じることあります

 人間のあごは、軟らかいものを食べるようになった食生活の変化により、徐々に小さくなってきている傾向にあります。本来であれば、あごの縮小に伴って歯の本数も減少していく必要があります。超音波スケーラー用チップ

 しかし、そのバランスがとれずに歯の本数と土台の大きさが合わないため、最後に出てくる親知らずがまっすぐに生えず、横になったままになってしまいます。その結果、歯磨きをしてもきれいに磨けずに歯垢(しこう)がたまり不潔な状態となります。風邪を引いたり、疲れたりした時に全身の抵抗力が落ち、親知らずの部分の炎症が一気に悪化します。これを「智歯周囲炎」と呼びます。歯科研磨機

 また、最近の研究から歯周病が様々な全身疾患と関わりがあることがわかってきました。歯周病は普段はあまり強い炎症をおこさず、症状もなく経過していきますが、実は慢性感染が持続していて、そこから全身に細菌が回るか、歯周組織で産生された炎症性サイトカインという物質が全身に回ることで、様々な病気の発病に関係しています。

 口の中の細菌を無意識に誤嚥(ごえん)して肺炎になったり、血管を通って回った炎症性サイトカインにより動脈が慢性炎症を起こして動脈硬化が生じたりすることもあります。妊婦に歯周病があると、子宮に炎症性サイトカインが移動し、早産や低体重児出産に関係すると言われています。

 歯の病気は口の中だけでなく、全身にも影響を及ぼしますので、歯磨きなどの日頃の手入れと、かかりつけ歯科を持ち必要に応じて歯科治療を行うことが重要です。

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