歯周病治療を短期間で 40歳を過ぎたら歯周病診断
歯と歯茎の間に歯垢などがたまり、細菌感染を引き起こす「歯周病」。悪化すると歯を支える土台の骨が溶け、歯を失う病気だ。藤が丘駅近くで35年以上、歯周病対策に取り組んできた医療法人社団「究修会」山下歯科医院の山下修理事長に話を聞いた。 歯科技工用技工機器
歯周病は歯を失う原因の第1位。歯を失えば「噛んで食べる」といった日常生活も困難となり、生活の質は著しく低下する。だが、「それだけではない」と山下理事長。「歯周病の原因となる口腔内細菌は誤嚥性肺炎や心疾患、糖尿病などの引き金となると言われています」と警鐘を鳴らす。 歯科レントゲン
重篤な症状を引き起こす歯周病だが、一般的には治療が困難で、歯垢・歯石除去といった対処療法しかないのが実情だ。しかし、同院では安全性の高い特殊高濃度殺菌水を用いて1カ月の短期間に集中して口腔内を殺菌する「歯周病(ぺリオ)短期集中治療」(自由診療6万円〜)を考案。今まで目途がつかなかった根本治療で、歯を失いそうな症例も多数治療してきた。
山下理事長はこの成果を学会や歯科医向けに発表するなど、広がりも見せつつある。「歯周病は軽度なものを含め、日本人の8割がり患していると推計されています。40歳を過ぎたら、まずは1度、歯周病についての診断を受けるようにしてください」と話している。
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