ペットボトル回し飲みで感染も
歯周病菌は唾液を通してうつると言われています。例えば、じか箸で料理を取り合ったり、ペットボトルの回し飲みをしたりということで、うつる可能性があるわけです。ペットボトルの回し飲みはいけません。フレッシュな唾液が行き交うのは良くないからです。大多数の人は歯周病菌を持っているので、違う種類のものがやってくる可能性もあります。
かつては小さな子どもに、親が噛んで軟らかくした食事を与えるということをやりましたが、今は虫歯菌であるミュータンス菌というものが子どもの頃にうつるということが分かってきたので、最近の親は、直接口移しであげるとか、同じスプーンであげるということをやらなくなりました。歯周病菌の場合は、感染症とはいえ、常在菌に近いものですから、そこまで神経質になる必要はないと思います。むしろ、自分たちが口の中をケアして、それ以上、歯周病菌を増やさないことです。パートナーのためにも自分できれいに歯を磨き、歯科医で歯石をとってもらい、健康な状態に保っておけば、お互いのためになります。家族全員が歯のケアをすることが大事だと思います。
もしも歯周病菌が歯周ポケットの奥深くに巣をつくっているなら、歯科医で検査をした後に、きちんと歯石などをとってもらうなどの処置を受けてください。それから、自分の歯の磨き方をよく教えてもらう。そして、自分自身の生活習慣を見直していけば、必ず歯周病は良くなります。
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