食べる力を回復するため、管理栄養士らと協力

 「だれもいない」と気づいた五島さんは、「自分たちでやるしかない」と頭を切り替え、2009年に関係する専門職の参加を募って、「新宿食支援研究会」というグループを結成した。モットーは「最期まで口から食べられる街、新宿」。食事指導ができる管理栄養士と訪問診療を始めたのが始まりで、嚥下障害を担当する言語聴覚士や理学療法士といったリハビリ職、医師や看護師、薬剤師、介護士やケアマネジャーなど、高齢者の医療介護にかかわる人たちが加わっている。

 「歯科医は、かめるようにすることはできますが、飲み込む訓練や、どうすればおいしく食べやすいか、という知識はありません。口から食べて元気になってもらうには、それぞれの専門職が必要です」と話す。エアーコンプレッサー

 嚥下リハビリでは、飲み込むための筋肉を鍛える体操や、とろみをつけたスープなどから始める飲み込みトレーニングを行う。管理栄養士は、食欲が落ちている高齢者でも食べやすい食品や食べ方を、本人の好みを知っている家族と一緒に考えて提案する。硬くて食べにくければ、30秒で済ませていたフードプロセッサーを1分かけるようにするといったきめ細かなアドバイスが日々の食事ではものを言う。歯科用オイルレス エアーコンプレッサー

 五島さんは、サラダせんべいを食べてもらって様子を観察することがある。4分の1を食べるのに80回もかむ人がいた。高齢者はだ液の分泌量が減るが、飲んでいる薬によっては副作用で唾液の分泌をさらに抑えてしまうこともある。飲み込む筋肉の働きも低下していると、ひと口のせんべいを飲み込むのもひと苦労だ。普通の食事量を食べようとして1時間以上かかってしまうと、それでは疲れてしまって毎食は食べ切れない。そんな人には「一回の食事は30分で打ち切って、分けて食べましょう」というアドバイスが効果的なこともある。一般成人ではダイエットが気になる人が多いが、高齢になると抱える問題が全く異なる。体重を落とすのは容易だが、回復は難しい。


 厚生労働省は昨年、高齢者宅の訪問歯科診療を強化する方向性を打ち出した。東京医科歯科大学歯学部口腔保健学科の荒川真一教授は「高齢者の口腔ケアは、細菌を減らして歯周病など口の疾患、肺炎や心臓血管の病気、糖尿病など関連する全身病を予防するだけではなく、食べる機能の維持回復にも重要です。高齢者は低栄養にも配慮する必要があります」と指摘する。そのためには多職種の連携が不可欠だ。五島さんは先んじてその体制を作ってきた。

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