抜歯「破折」2割 上伊那歯科医師会調査

上伊那歯科医師会(矢島八郎会長)が上伊那地方の患者804人を対象に初めて行った抜歯処置の原因調査で、歯が割れたり折れるなどの「破折」の割合が、11年前の全国調査に比べ約2倍に増えたことが分かった。虫歯を抜かずに済む治療技術が進んだ一方で、症状の発見が遅れたり、無意識のかみ締めによる負荷で歯が寿命となり破折する事例が多いという。「早期発見のほか、残した歯を破折から守る予防法の確立も課題歯科研磨機 。データが啓発のきっかけになれば」としている。

同会学術広報部会が、近年の破折患者の増加を懸念する現場の声を踏まえ、独自調査を発案。松本歯科大学(塩尻市)の協力を受け、上伊那8市町村の81歯科診療所が連携して6月下旬から6週間、15歳以上の患者804人の永久歯計1010本の抜歯データを集め、原因分析した。10月末の日本歯科保存学会学術大会(松本市)で発表した。
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調査結果によると、破折は全体の20%を占め、8020推進財団の05年実施全国調査の11%を大きく上回った。8市町村とも同程度の数値を記録。ほかの割合は、歯周病が同比16ポイント減の26%で「歯みがき習慣の定着を感じさせる特徴的な数値」となった。

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破折の予防について、同部会は「虫歯に起因する破折が大半のため、こまめな検診で早期に発見、処置するのが最善策」と説明。患者の世代は中高年に偏っており、学校で受けていた定期検診の機会が減ることも影響しているのでは―と指摘する。

歯を短寿命化させて破折を引き起こす、無意識のかみ締めに関しては「食事でかむ力が17、18キロ程度とされるのに対し、睡眠時の歯ぎしりを含めたかみ締めの力は約60キロ。虫歯や高齢化で衰えた歯には大変な負荷」と警鐘を鳴らす。睡眠時のマウスピースや入れ歯着用で保護するよう助言しており「家族らの指摘でかみ締めのくせを自覚するのも、予防の第一歩」とする。

同部会は来年1月ごろにも8市町村で継続調査を実施する予定で、冬場の寒冷気候と破折との因果関係についても分析を深めたい考え。「地域単位の歯科医師会による大規模調査は珍しい。生涯使う歯を守るために、地域へ成果を還元したい」としている。 関連記事
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